壱岐遠征Day3(2020.1.28)

遠征釣行

3日目。朝起きると頭が痛い・・・・。

6時半だが宿の外の景色はまだ暗い。九州の壱岐は僕の住む三浦半島より1時間ほど日の出が遅い。釣り場へは片道30分圏内なのでゆっくりと準備をする。

漁さんとは7時ごろ待ち合わせをしたが、lineが既読にならなかったので昨日目星をつけた西側のポイントを目指す。

夜明けと共に釣り場へ入る。ドキドキの瞬間だ。ポイントは岬状になっているエリア。天気は昨晩から回復傾向にあるが、先端は風波でサラシができている。初めてのポイントだったので、上から10分ほど海を観察する。左右の湾内はカツオドリやウミネコなどが騒がしい。どうやらベイトが入っている模様。昨日の話によるとこの時期のベイトはだいたいキビナゴ。時折カタクチやサンマなども入るそうだが、稀とのこと。ヒラスズキも偏食傾向なのかな?と思い、サーフェスウィング95Fを丹念に通す。

沖のシモリへ。

手前のスリットへ。

セットの入ったサラシへ。

通す。

通す。

とお・・・・出ない。どこもおさわりすらない。

やはりヒラスズキは中々渋い状況な模様。ふと、沖に目をやると小さいながらもボイルが発生しているじゃないですか!

「時合か!?」とぶっ飛び君をキャストし、スキッピングしてくるがボイルは近づかない。


各所でボイルが発生するが、どこを投げても反応を得られなかつた。

そこで、岬を少しはいった付け根にワンドを抱えたエリアがあったのでポイントを変えてぶっ飛び君を打ち返す。

やはり反応はない。時折ベイトが追われるような波紋は見える。そこで、シンペンをやめて、サイレントアサシンの129Sを沖目にキャスト。


リアクションをつけるためジャーキングしながら2巻したところだった「ガツン!!」と竿が水面に持っていかれる。

すかさず合わせをいれ、リールを巻く動作に入ると、締めていたドラグが甲高く鳴る。

「青物だ」引きからするとヤズ(ワラサ)かヒラス(ヒラマサ)だという感じ。ポンピングで応戦して、寄せる。どんどん距離が短くなると、相手は急に足元の根に向け高速ダッシュ。

「やばい、やばい」一瞬だった。三浦だったらそろそろ浮かせてランディングかな?というタイミングで下の根に潜られたのだ。やばいと感じた時にはロッドは海面に引きづられ、ラインテンションが「ふっ」と抜けた。

「やられた」初日にして最大のチャンスだったが、のされラインブレイクをしてしまった。メインラインはズタズタになって魚にルアーをつけたままのラインブレイク。魚にも申し訳ないし、本当溜め息が出た。悔しいという思いと、三浦での経験を、玄界灘の海は簡単にもひっぺ返した。

その後は、ボイルも落ち着いてしまったため、その場を去りまたいくつかの場所をランガンするが、魚はおろか反応すら得れず3日目が終了した。

宿に戻ると漁さんが出迎えてくれた。「根に潜られた?それはヤズじゃないねぇ、ヒラスじゃないかな?ヒラスは掛けたら走らせて一気に浮かせんと、手前で潜るけん、とにかくガンガン勝負しなきゃだね」とのこと。

気も落としていたが、漁さんはじめ、宿のスタッフがもてなしてくれた夕食を食べ元気がでた。というか、最高に美味しいのである。島の魚はもちろんのこと、漁さんのスパイスカレーも本当に美味しかった。

この日から同じ部屋(僕はドミトリーといって2段ベッドが2つある部屋に泊まっていた)になった釣り遠征のゲストの方と情報交換をさせていただいた。どうやら夜には良い型のアジやカマスが釣れるらしい。この日も夜釣りに行くとのことだったので、同行しようかと考えたが、日中の本命を釣ってからにしようとこの日は早めに寝ることにした。

簡単に釣らせてくれるとは思わなかったが、悔しさと課題の残る1日となった。壱岐は三浦や房総などと違い足場が高い。ウネリも外洋の強い潮があたるので、いつもの立ち位置で立つとセットが入ってきた時にウネリに持っていかれてしまう。

魚を掛けた時、どのようにその魚を上げるのかをもっと考えなければ。

つづく

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