伊豆遠征～魚と繋がる～Day2（2020.9.1)

「やっぱり遠征来てよかったっす！」

深夜2時。携帯のアラームが鳴る。数時間の睡眠をとり、眠い目をこすりながら歯を磨く。ありがたいことに2度寝した僕らを気遣いよしみんが起こしに来たくれた。

DAY１はこちら↓↓↓

伊豆遠征～魚と繋がる～Day1（2020.8.31)

明方、静かな海面に竿を向け息をのむ照りつける太陽、透き通った海。繁忙期を終え、僕は帰ってきた。お隣の伊豆半島遠征へ。人によっては「遠征？」という距離ではないにしろ、僕にとっては今でこそ1年に1～2回しか訪れることができない...

「明日はどこ入るかね？」体力のすり減った声で塗料氏が答える「僕はどこでもいいですよ」初場所も行ってみたいですけどね。そんな話をしながら眠りに着いたのを思い出す。伊豆では東風の「ナライ」が吹くと状況がよくない日が多いというが、昨日の朝から一変して弱い南風が吹く。

よしみんに別れを告げ、国道を北上する。2時半をまわったころだろうか？目星をつけた塗料氏の入りたかった磯は「先行者あり」流石は伊豆の一級磯。まあこれで昨日に続く地獄磯へ入釣が確定する。コンビニで息を整え、駐車場から一気に下る。

急斜面のロープ場を降りると先端の磯が見えてきた。ここでなんと事件が起きる。先端に先行者有り。

頭を殴られたような衝撃。エントリーが楽ちんな磯ならともかく、東の空もうっすらと明るくなり始めていた。迷った挙句先端まで様子を見に行くと満員御礼。地元ローカルの方々だった。「この場所でこんなことあるんすか？」とびっくりさせてしまった。挨拶と前日の情報交換をし、少し手前の奥まった離れ岩に入ることにした。先行者のキャストエリアに重ならないように上り潮の上にスウ衣ィングウォブラーを入れる。

上げ潮が岬にあたり、僕らのいる湾内にも潮がきき始めたタイミングで「ボシュ」とでるが乗らない。塗料氏もひたすらシンペンのスキッピングをするが乗らない。先行者もそのタイミングでシイラを上げる。マヅメの時間だけが過ぎ、潮止まり。

塗料氏も体力の残数が黄色信号に点滅している。「少し寝ます」と充電モード（笑）

僕は塗料氏のBOXから拝借したリグで根を丹念に探り・・・

なんとか可愛い子をキャッチ。その後アタリもなくなり、先行者が帰っていく。塗料氏と話、先端下げ潮狙いで先行者が帰った岬へ。

潮がゆっくりと走り始めた。前日のクリアな色から少し濁りが入った潮が流れる。潮目に向け、カタクチジョニーを投入しスキッピングする。カタクチジョニーは通常3本フックだが、先日針を伸ばされたので、＃4フックを2本にしてキャストする。

潮目にトビウオが飛ぶ。ここはチャンスとカタクチジョニーをスキッピングさせると、ルアーから20ｍくらい先からシイラのチェイス。やる気のありそうな個体が入ってきた。チェイスの確認と共に数巻きすると「ガツウウン」とバイト。気持ちよくジャンプするシイラ。ようやっと伊豆らしい魚と繋がった瞬間だった。夏のこの光景が見たくてわざわざここまで来たのである。

夏の伊豆の魚到来。すると再びトビウオの群れが潮目から飛ぶと、それを追ってシイラの群れが追尾しジャンプ。

「きましたぁあーーー」塗料氏もヒット。「たのしー！！シイラってたのしいっす～～」と言いながら、初シイラをキャッチ

群れも留まり、ワンキャストワンヒットの状況が続く。

カタクチジョニーのスキッピング強し！どんどん当たる。

2フック化させてバランスをあえて崩させることでスキッピング時のイレギュラーアクションを生む

群れが見えなくなってきたので、ルアーチェンジしてメタルフラッター30ｇをフォールさせると「ドンッ」とバイト。ファイト中ふっとテンションが抜けるも再び違う個体がバイト。心地よい引きと共に金ピカの良い個体。

まだ投げれば回遊個体を狙えそうだったが、二人ともシイラのバイトに満足し、釣り場を後にした。終わってみれば伊豆らしい魚に出会うことができ良い夏休みとなった。塗料氏も1日目が終わるころは「もう当分誘われてもご遠慮するかもしれません」というくらい地獄磯に疲労困憊していたけれど、最後には最高の言葉を投げかけてくれた。

ホームの三浦を離れ、違うエリアを巡ることで自分たちの経験値も上げていきたい。限られた時間の中でまた一つ記憶に残る魚と出会うことができた。しかしながら、随分とゆっくりとしたブログ更新となってしまいますが、また魚と繋がることをここに書き残していければと思います。