西伊豆地磯開拓でのハマフエフキダイ(2009.8.17)

釣行記

今から10年以上も前にあった釣行記。今でこそ伊豆でハマフエフキダイを狙う投げ釣り師は一般的になっていましたが、当時は「どこで、どんな仕掛けで釣れるのか。」それすら未知の世界でした。そしてそういった伊豆の投げ釣りの伝説的存在であった投げ釣りwebサイト「ミッドナイトキャスターズ」に掲載された自分の記事です。金子さんも不慮の事故でなくなって、ミッドナイトキャスターズのサイトもcloseになった今、記事を読み返しながら僕なりにリマインドして残したいと思い書き残すことにしました。(2020.8.24)

2008年のフエフキフィーバーもあり、田子から堂ヶ島エリアのフエフキ釣り場は、各ミッドナイトキャスター達が開拓を進めていった。今年も繁忙期の忙しい中、釣りに中々いけない日々がつづいていた。唯一の救いは、西伊豆からフエフキの釣果を聞いていなかった事で心の余裕があった。

 1週間の宿直を乗り越え、8月17日ぐっすりと睡眠をし(寝すぎた)夕方山梨を出発。伊豆までの道中はフエフキのことで頭がいっぱいになりながらも、いつも通り峠下のセブンイレブンでトイレに行き、精神統一をして釣り場へ。

 海はやたらと静かで、8月の海とは思えないくらいだ。装備を軽装にし、磯道をヘッドライトの明かりで下っていく。いくつか飛び越える場所もあった。この場所は去年下見をしていたので、なんなく越える事ができたが、海が荒れている時は渡ることが厳しいだろう。国道から見た通り、自分の立つ岩場から沖には綺麗な砂地が広がる。星?月明かりで何となく見えるくらいなので、とても浅いのが良く分かる。そして、問題は手前のハエ根。干潮時はしっかりと姿を表し、この根を制さないと魚を獲得することは不可能だろう。まぁ、それ以前に魚が掛かるか分らないので、かけた時に考える事にした。

仕掛けは、竿2本、リールにはナイロン10号を装着。ハリスはフロロ16号に太地ムツ20号。フエフキの釣りはダイナミックかつ単純でコストパフォーマンスが良い。この日の餌もスーパーの冷凍イカ。これを僕はイカリングにして装着する。投入地点は1色~2色半といった感じだ。初場所では、投げ竿が入ったことがない場所も多いため、ウツボラッシュがほとんどで、一晩に20本近く釣れる場所も多い。が、この場所はほとんどウツボが掛からない。時折、ゴテンアナゴが掛かる程度で、イトフエフキも釣れない。今年全体でも、西伊豆でのウツボの数は少ない気がする。

時計を見るといい時間。この一帯のフエフキは回遊してくることが多いので、魚が回ってくるまでは暇だ。回ってくると数本の竿がシャトルのように飛び海中に突き刺さることもある。だから僕はフエフキの竿は2本と決めている。昨年の田子でも、ほぼ同時に3本竿が海中に刺さり、1匹も魚を獲ることが出来なかった。そもそも、外道や根かりでロストが多い釣りだけに本数はあまり多くしない。時計の針が深夜を過ぎたころ、1本の竿から快調なドラグ音が・・・・「きたーーー」。しかし、直ぐにドラグ音がしなくなる。慎重にロープを外し、竿を大きくあおり合わせると、ずっしり重く力いっぱいの引き。やばい。ドラグがでる。前回釣ったコロダイとは比べ物にならない締め込み。これは間違いなくフエフキだと確信するも、砂地両脇の根に潜られた。糸をゆるめるも、何をしても出ない。10分くらい粘るが出てこないため、諦め糸を切ろうと竿とラインをまっすぐにしてゆっくり後ずさりすると「ズリ、ズリズリ」と根から魚が出てきた。そこからは、腕をかくかくしながらゴリ巻き。しかし、ラインがグングンでる。やはりフエフキの底力はすごい。さっきの根ずれしている部分もだいぶ気になたが、弱気になるとまた根に入られるので、リールはできるだけ巻いた。そして、問題のハエ根。根があることがいいことに勢いよく根に向かう魚。やばいと思ったが強引な竿さばきでなんとか魚が寝際から浮上・・・・・。

でかい!!!昨年ゴロタから釣ったフエフキなみだ。岩場とゆうシュチュエーションがよりこのフエフキを綺麗にみせる。観念したのか、タモ入れは難なく終わる。とても綺麗な魚体に惚れ惚れしながら、ストリンガーにかけ(2重に。。。絶対2重)再び釣りを再会するが、明け方まで魚のアタリでドラグがなることはなかった。

何度も言いますが、フエフキは殴っていません!(笑)夏の繁忙期を越え、この魚に会うことが毎年楽しみになりました。魚と海に感謝!感謝!

<タックル>

竿:シマノプロサーフ425BX 

リール:ダイワパワーサーフ6000QD 

道糸レグロン10号 

オモリ:ニシオカ天秤FL30号固定 

ハリス:フロロカーボン16号 

針:太地ムツ20号 

エサ:イカ短(タコベイト装着)

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