三浦半島・夢のヒラスズキ~追い続けた三浦の夢~(2020.10.1)

釣行記

「しゃあああぁぁーーーー!」

一緒に入った仲間とハイタッチを交わした。

三浦半島の海水温の低下から数週間。ようやく南西部から南東部エリアに温かい潮が入りはじめた。先日のヒラスズキのお腹はメタボのごとく脂肪がびっしょり詰まっていて、場所によってはベイトが入っていることを示していた。

東京湾側にも若干の水温回復の兆し

前日とまたエリアを変えエントリーする。日の出も遅くなり、5時を近くなっても雨のせいかまだ暗い。磯を歩いていると波打ち際で紫色の細かいベイトが目に入る。ナミノハナに比べ4~5cmと少し大きめののマイクロベイトだ。

潮だまり一面に入ったムギイワシ

ポイントにつくとピンポイントにミズナギドリを確認。数日前よりも潮位が高いため、潮が引いて根が飛び出してくるまである程度時間がある。そして前日に連絡を取っていた最近めまぐるしい釣果を叩きだしている「釣太郎」ことエロッパー君も参戦w

先にピン打ちをお願いするw

前日釣っていたこともあり、先にエロッパー君にセットの入ったタイミングで投げてもらう。いい感じにサラシを通すこと数投目「来ました!!」と竿がなかなかの曲がり方をする!も1個目の背を越えてからテンションが抜けバラシ。その後、立ち位置を交換しながら打たせてもらう。そしてここぞ!というセットを待つ。

この瞬間が一番ドキドキする。焦ることなくセットを待つ

ウネリが入り、サラシが一面に広がった瞬間にフラットフラッターHをシモリの先へ遠投する。水面直下から若干レンジを下げるようにしてラインスラッグだけ巻き取ってくる、手前の馬の背状の根に引っかかるか、引っかからないかのタイミングで、

「ガツツゥン!!」

ヒラスズキだ!根にスタックされそうになりながら強引にゴリ巻きする。1つ目の根をかわすと、エラ洗いと共にジャンプ。なかなかのサイズだ。手前の根もセットのタイミングで越えさせて、ぶっこ抜く。

ローライト時のレッドヘッドがシルエットを少し小さくさせて、いい感じに効いた
65㎝のグッドコンディションのヒラスズキ

フラットフラッターは側面のヒラ打ちアクションで、他のシンペンに比べフラッシングが強く、ローライト時や食いの渋い時にアピール力がある。距離も出るので青物はもちろん、ヒラスズキにも使えます。タイプもノーマルとヘビーとエキストラヘビーがあって波や流れに合わせて使い分けも可能のパイロットルアー。


そして、事件は起きた

エロッパー君に再びバイト!1本目より竿が引き込まれる。デカイ!!が2秒で抜け、その場に崩れるエロッパーw数投げしてルアーが根に化けたタイミングで再び打たせてもらう。そしてカタクチジョニーを共に根化けw

手持ちの大きいシンキングペンシルがなくなったが、こんなことがあろうかと、昨年シーバスのランカーを引き連れて来てくれたAPIAのパンチライン130を選択する。頭に三浦ローカルの象徴的存在の「あの人が浮かぶ」釣って恩返しせねば!とセットを待つ。そしてさっきよりも根に近づいた位置にフルキャスト。スラッグを撒きながらゆっくりとリーリングする。パンチラインは激しいダートはあまりせず、直線的にルアーが動くので、根際をしっかりトレースしてこれる。根にルアーが引っかかるだろうタイミングで奴は食ってきた。

「ガツツゥンーー!!」

アタリと共にきつく締めていたドラグからラインが引き出される。「青物じゃないですかーー!?」とエロッパー。しかし、数日前のファイトもどうだった。良型のヒラになると一気に根に走る。そしてこの重たい金属バイトは間違いなく春も、数日前も糸を切っていたサイズと同等。ズリズリと嫌な感触がバリヒラに伝わる。前はいつもここで切られていた。悔しさのあまり今回は新品のラインに巻き替えてきた。焦ることなく少し巻くのをゆっくりにし、魚が動き出したタイミングで竿に負荷をかけて一気に巻く。

手前の背を越えた!!今度はとれる。そう思うと良型のヒラスズキがエラ洗いをしながら数回ジャンプ。そして手前の背にスタッグ。。。5m先に見えてる魚は明らかに良型。波を待つ。運よくウネリと共に手前に魚が飛ばされる。そして、ガッツリとハーモニカ食いをしてフッキングをしているのを確認。ここで慌てず、ずり上げのセットを待つ。

そして、、、、

「しゃあああぁぁーーーー!」

一緒に入った仲間とハイタッチを交わした。 手の震えが止まらない。そして安定の雄たけび(笑)3度目の正直だった。三浦でこんなサイズいるはずがない。そう思う人もいただろう。けれど、三浦は限りなく夢があるんだとこの魚が証明してくれた。

一緒に同行&撮影をしてくれたエロッパー君に感謝!!!

パンチラインを!といつも陰ながら僕を、宿を応援をしてくれた永島さんに感謝!!

そして、「釣り行ってきなよ!!」と暖かく送り出してくれた妻に大感謝!!!

何が欠けてても取れなかった三浦の夢をキャッチすることができました。

74㎝6㎏のグッドコンディションのヒラスズキ
パンチライン130にがまかつSPMHの#2だから獲れた魚。
最高のドヤ顔させていただきました!

そして、三浦の海に感謝します!

【タックル】

  • ロッド: yamagablanks バリスティック hira107m
  • リール:シマノツインパワーsw4000xg
  • ライン: シマノピットブル×4 1.5号200m
  • リーダー:クレハ シーガーグランドマックス7号
  • ルアー: ポジドライブガレージ フラッドフラッターH、APIAパンチライン130


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