伝えるということ

独り言

何を書くかというと、釣行記ではありません。釣行記をお楽しみの方はここで、そっと記事をcloseしてください。

僕はご縁あって、今メーカーさんのモニターと言う立場で釣りに関わらせてもらっております。「夢はテスター」簡単に言うことはいくらでもできるし、全ての時間を釣りに注ぐ事ができるなら、ある程度の技術は身につくし、ある程度人より魚を釣る事もできるでしょう。ただ釣りが上手い人なら三浦半島をはじめ全国に数えきれない凄腕さんが存在します。ただ僕は今37歳。どんな釣り人として「伝える」ことができるでしょうか。

30代になって、僕は大好きな釣りを通して、釣りに関わる全ての方々にあるメッセージを伝えたくて「釣りに本気で向き合う」という事に挑戦しています。それはまだ先の事になりそうなので、ここでは割愛します(笑)が、ここに1枚の大きなイワナの写真があります。

渓流で言う47cmのイワナはそうそう釣れるサイズじゃないし、何十年もかけて大きくなった個体だと思います。

このイワナは僕の中で原点だと思っています。どの釣りも魚に対してのダメージや配慮は大切です。特に渓流の釣りに関しては、傷ついてダメージを受けやすい魚体への配慮やリリース後の負荷をなるべく減らすようにアングラーが配慮する事が最優先です。僕は基本的に釣った魚は食べる事が多く、このイワナも美味しく食べました。ただ、釣果の見せ方はどうだったでしょうか?魚に対する配慮はどうだったでしょう?この写真を通して、ユーザー様には何が伝わりますか?

目が死んでいるね

とある方に言われた事はこの一言でした。その後もSNSでは辛口の評価をいただきました。決して「食べたから良いでしょう?」ではなく渓流魚を愛するアングラーの方々からは弱らされた痛々しい愛魚の姿であって、そこに「このタックルで釣ったのか!スゲー!」という気持ちは湧くのでしょうか?釣果自慢にしか過ぎない写真であったことは言うまでもありません。僕は無知で自己満足の世界にいる1人の釣り人でした。

食べて美味しい魚だって、元気な時にちゃんと記録を撮りたくなった。

そういう意味でも僕にとっては忘れられないイワナでした。釣り人が魚と出会う時、どんな事に感動するのでしょうか?人それぞれ感じ方はあると思いますが、やっぱりそこをちゃんと切り取って伝える事が大切だと思うし、「このルアーでこんな魚釣れました!」はもちろん大事だけど、「こんな感動がありました」と共感を生むことなのかなと今は思っています。

ダラダラと長く書いてしまいましたが、年齢を重ねてから掴んだチャンス。限りある時間の中でも、魚に対するリスペクトを忘れず釣りを楽しみ、そしてちゃんと「伝える」ができる釣り人を目指したい。

モニターという立場でしかできない経験と責務を積みながら、しっかりと看板を背負っていきたい。

人それぞれ魚との感動の瞬間は違う

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