夏休み明けの田んぼの畦で僕はのべ竿を短くしてウキを眺める。
ジリジリと気温が上がっていく中、水中のシモリウキが「スルスルスル〜」と横へ走る。
今年の夏は暑かったし、めちゃくちゃ忙しかった。小さな田んぼの魚達はそんな僕を癒してくれた。
帰省した埼玉で最近プチブームののべ竿小物釣り。田んぼ脇の用水路やホソで赤虫やサシを放り込めば淡水の魚達が次々と掛かる。ただ、今回はちょっとお目当てがあって、日本産のタナゴ類のとある魚を目当てに開拓してきた。
日本にいるタナゴ類は4属12種9亜種の18種がいて、関東にもその内の数種類が生息している。仕事の関係で日本産淡水魚類は大体分かるけど、タナゴの種類だけは未知数で生息地も限られていることから図鑑の中の生き物だった。
台風明けの昼前、涼しかった朝からジリジリと陽が差し気温が上がる。タイムリミットが迫る中、秋が横に走る、、
モツゴとタモロコの猛攻から最後の最後にヤリタナゴが出てきてくれた。田んぼの中で1人おっさんが叫ぶ。
そんな姿を想像してみてほしい。それくらいこの釣りは楽しいし、沼る。季節的にカネヒラ(関東だと国内移入種)の反射期に入るので、タイミング有ればまたチャレンジしたい。小さなターゲットであっても釣りの楽しみは奥が深い。竿や道具を手作りしたり、仕掛けも自分で作る楽しみ。のべ竿の世界は奥が深い。
数日後、三浦半島の近くでタナゴを探したのは言うまでもない笑
皆さまもぜひ開いてほしい。
この小さなターゲットの世界を!