2年前、仕事で山に入る事が多かった僕は、友人のススメでトラウトロッドを手にした。繁忙期になれば年券を買い、仕事終わりのひと時を楽しんだ。
そんな渓流での出来事でも僕の釣り人生に影響を与えた魚がいる。1年目の初夏釣り上げた1本の良型イワナだ。
ランディングで時間を使ってしまい、尚且つ陸の上に置いて撮影をした。色々な意見も頂いた。このイワナをキッカケに魚に対する関わり方に変化が起きた事は確かだった。僕の中で色々な気持ちが入り混ざったイワナだった。
あれから1年。
同じ長野の小河川。季節外れの前線の影響で降り続いた雨は渇水だったクリアリバーを一晩にして程よい濁りの川へ変貌した。
狙った水位。
Voodoojerk53Sで探っていくが反応無く、K50Sをアップに投げ、ゆっくりと大きくトゥイッチ。
2発目のアクションと同時にドラグが鳴り、薮に向かって一気にラインが走る。その後もどんどん上流に走り、オーバーハングの木々に突っ込まれた。
「ヤバイ」すかさずベールをフリーにし、魚を怒らせないテンションをキープして下流へ誘導。するとヌルヌルとブッシュからラインが出てくる。先日 @110.worksさんにメンテしてもらったリールだった為、出て欲しいところでしっかりとドラグが滑ってくれました。
そして夢中になりランディング。ネットに中々入らず冷や汗をかきながら、なんとか魚をネットインさせ夢中で脇の水路に魚を入れて蘇生していた。
横たわる大きな魚。何度も逃した魚。
何度も狙って獲れなかった魚でした。
しばらく放心状態だったが手が震えてる。尾鰭を持ちながら魚をじっくり眺めた時、涙が込み上げた。
釣り人として出会えた事に感謝。
本当にここまで沢山の方に応援してもらって獲れた魚でした。全ての人と魚に感謝致します。そして1年前の出来事から少し成長した事を感じた忘れられない記録の魚となりました。
釣れてきてくれてありがとう。
【タックル】
ロッド: 天龍 レイズ56L
リール:SHIMANO 18ステラC2000HGS
ライン: バリバスDoubleCross braid8 0.6号+リーダー２号
ルアー: UNFOLD K50S
