仕事関係の所用もあり、僕は夜中の中央道の下り車線を走っていた。見慣れた談合坂サービスエリアでの朝は清々しい。今回は自身も住んでいた山梨県の水系へお邪魔した。
相模川水系の一つ「桂川」豊富な湧水と水量に潜むトラウトを求めて首都圏からのアングラーも多い。GW明けの渋そうな河川はどういう感じなのか。改めて古巣エリアに繰り出してみた。
今回は都留漁協管内へ。漁協さんが力を入れて管理されているのでコンディションの良い魚で有名。その分プレッシャーも高い為、渋く無ければ良いのだが、、、。
朝マヅメ、釣り場へ降りるべき予め目星を付けた箇所を回るが、駐車はおろか川まで降りれないところが多く1時間程彷徨う。やっとの思いで見つけた駐車場&河川へのアプローチで入渓。
下流側からアップ中心で水深のある淵や平瀬はK50S。チャラ瀬や浅い平瀬はアウトヴ50Fを打っていく。
比較的浅い平瀬でK50Sを打ちダウンでゆっくり底を流していくと、
朝一、目ぼしいところでのヒットがなかったので嬉しい出会いだ。今日は午後にかけて気温も上がるので、魚がどういう感じで活性が上がるのか気になる。
午前中は、小型のアマゴをキャッチしながら釣り上がる。
大岩がいくつか混在する流れの効いた瀬に入る。ダウンからアップクロスにアウトヴ50Fを入れる。ルアーを流しながらレーンスライド。大岩と大岩の間をアウトヴがダートしながら降りてきた瞬間だった。岩陰から茶色の大きな影が出てきてルアーを瞬時に咥えたのだ。
http://pdg-unfold.blogspot.com/2019/12/outov50f.html?m=1
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トレースコースや狙いを定めた箇所で想像通り魚が反応してくれた事がとても良かったし、プレッシャーのかかるエリアでも反応が取れたことが何よりの収穫だった。
日が登り昼ごろ一旦、脱渓する。ローカル仲間から進められた「吉田のうどん」をキメる。
腹ごしらえをし、川に戻る。駐車位置から大きく降り、そこから駐車場まで登りつめる。時間も迫っていく。カーブの効いた水深のある平瀬に差し掛かったところでアップクロスにK50Sをキャスト。
ここである事に気づく。ロッドを寝かし気味にリーリングしていくとメインラインが流れに取られ、ルアーが浮いてしまう。理想はK50Sを川底を這う様に、少し底を叩きながらヒラ打ちさせたい。そこでリーダーをフロロに変え半ヒロから1ヒロとる。
キャスト後竿を立てて、K50Sを底まで沈める。そして自然に流す。ラインスラッグを巻き取りながら、時折りロッドを「チョン、チョン」と動かす。すると、水中で魚がギラついた。
その後、平瀬の流れの中でゆったり泳ぐ魚体を見つける。「レインボーだ」立ち位置的に自分が上陸だった為、ダウンからゆっくり巻いてくる「ドゥン!」食った!が、魚はフッキングせず深みに消えていった。
1時間ほどそこで粘ってみたが、その後の反応はない。刻一刻と迫る時間。「最後にもう一度、K50Sで掛けた魚の感覚をもう少し掴みたい!」見える魚を無視して、少し立ち位置を下流に置き、ダウンからアップクロスにK50Sをキャスト。
竿を立て、糸フケを少し取りながら流す。イメージは脈釣りの餌を流す感覚。コツコツと岩に当たるタイミングで軽く竿を「チョン」と動かしたタイミングだった。糸が急に水面に突き刺さる。反射的にフッキングを入れる。先程のバラシもあった為、あえてドラグは締めていた。竿に重量感のある重みが伝わる。「デカイ」魚は水中でローリングしながら必死にルアーを外そうとする。
ここで流れのある方に魚が走ったので、自分は流れの先、下流側のシャロー帯に立ち、魚を流れに乗せながらシャローに誘導。暴れる魚、水飛沫が収まると堂々としたレインボーが横たわっていた。
「ウォーー!!」諦めかけた時に出てくれた魚。気持ちが爆発した。
美しい魚体に酔いしれながらもタイムアップとなり、僕は竿を納めた。両サイド護岸工事された後景は寂しさはあるが、水量も魚も豊富な桂川は僕に色々な事を経験させてくれた。三浦からも2時間程で着く距離とあって、チャンスを見つけてはまた桂川へチャレンジしたいと思う。
【タックル】
ロッド:SMITH TRMK-423ULt
リール:SHIMANO 09レアニウムC2500
ライン: ラパラ ラピノヴァ・エックスマルチゲーム0.4号+リーダー8ib
ルアー: UNFOLD アウトヴ50F K50S