三浦半島青物ゲーム・春の陣(2020.6.1~6.5,13)

釣行記

はじめに、新型コロナウイルスにより罹患された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

緊急事態宣言が解除され、三浦半島の釣り場も少しずつ日常が戻りつつあります。ただ、緊急事態宣言中に立ち入りを制限していた、岸壁などへ侵入して釣りをしていた一部の方たちの影響により、地域住民や漁協の怒りが爆発し現在も封鎖している釣り場があること、現状このまま封鎖が続く中ルールを守らない釣り人が押し寄せた場合は、三浦半島のみならず、各地の釣り場が封鎖され続けるかと思います。悲しい現状になる前に一人一人の心がけで釣り場を維持していきたいですね。

緊急事態宣言中、日課と言えば徒歩で近くの海岸線を歩いていました。体力・免疫力アップといいつつ、海鳥の様子を伺いながら「ベイトの入り具合はどうか」「ナブラは湧いてないか?」なんて考えながら歩いていました。

三浦半島の青物といえば、秋も深まる10月頃からのイメージが強いですが、ここ数年の傾向として、例年5月下旬~6月いっぱい(ひと昔前は7月とか8月って言われた時期もあるそうですが)にいわいる「ワラサ級」の魚の接岸が風物詩となっています。関東近郊では伊豆や房総などヒラマサやブリクラスも釣れるエリアこそあるものの、三浦ではそのクラスが狙って釣れるのは稀で、秋にコノシロの回遊と共に湾内へ刺してくるタイミングと春のシコ(カタクチイワシ)やその他のイワシ類の接岸の時期などになります。

なかでも春のシコに着く個体は秋に回遊が来られるイナダクラスが成長してきた個体のため、コンディションのよい40cm~60cmクラスが中心になります。

釣り場に通いだすのは5月下旬ごろから

連休も終わって、少しずつ梅雨らしい気候になるころ、水平線には無数の海鳥が見え始めます。海鳥といっても、いわゆる「カモメ」とひとまとめにされていますが、内湾に多く見られる「ユリカモメやセグロカモメ」に加え、黒潮などの外洋性の「ミズナギドリ」などが見られる。外洋性のミズナギドリが入りはじめると、いよいよ黒潮の接岸もはじまり、漁港などでも小鯖やウルメイワシなども確認されます。

荒れた日の翌日、タイドプールでこんなベイトに出会えばテンションもあがります。

あくまで僕個人のイメージだと、三浦半島で青物が釣れ始める前に伊豆(特に小田原や東伊豆)などで釣れ始めた情報を聞いたり、定置網の情報を耳にします。これが、西湘→江の島あたりまで来ると、本格的に釣り場に通い始めます。釣り場は潮通しが多いところがメインですが、春のシコの特徴として半島全体にシコが入りはじめると、ワンドを抱えるエリアにシコなどのベイトが溜まり始めます。

部屋には国土地理院の地図を貼っていて、予報の波高や風向きと照らし合わせてポイントを決めてます。

それに加えて、風向きと潮の干満差(動き)、と潮色を見ます。ベイトが湾内に溜まり始めて海鳥が沖にチラホラと集まりだし、風とうねりがワンド内に入れば好条件と考えています。一般的にはこの時期にメジャーな釣り場は沢山ありますし、そうゆう場所は情報が入りはじめると人も群れます(笑)なので、基本的にはそうゆう条件を満たしていれば一級ポイントに入らなくてもチャンスはありますし、まず早起きして場所取りとかの必要もないのです。

この時期の風物詩「寄らない鳥山とナブラ」笑

自分の今シーズンの攻め方は、上記条件が揃いそうな1週間を毎日同じ場所に通い、日ごとにどんな変化があるかつかみ取ろうと思いました。恵まれた環境で生活しているためこういう事ができていると思います。そして、ローカルの仲間達との情報交換も。「どこで釣れた」とかも大事なんですが、「どういう条件でどのタイミングで釣れたのか」という情報交換をしています。(まぁだいたい釣り場でバッタリすることが多いんですがw)でも、みなそういうことを気にしながら釣り場に入ってると思います。ただ、週末アングラーの方や遠方から来られる方も多いかと思いますので、上の条件で釣り場を見つけてみると面白いかと思います。

で、どうだったか?

誰もいない磯で出会った1本。これがあるから春は夢があります。

結果でいうと、狙ってた60cmオーバーのイナワラクラスは6月の中旬から見られました。僕自身の自己記録の76㎝・5kg もこの時期です。6月の初期はヒラスズキも多く楽しめました。

ベイトを沢山食べてコンディションも良いヒラ

ただ、昨年の秋のイナダ?ワカシ?のアベレージが小さかったからか?今年の春は45~55㎝クラスの魚が中心で、60㎝オーバーの数は数多くは耳にしていない(6/19現在。知らないだけでめっちゃ釣れてるかもですがw)そして例年だと2~3週間で春シーズンは落ち着く。ただ、今年の春はちょっと違う気がするんです。それはあるベイトの出現。

コノシロ!?

写真は昨年の秋のコノシロ

あまりこの時期に接岸するイメージはなかったんですが、コノシロがワラサのお腹に入っていました。(定置網には入るので、水揚げは多いのかもしれませんが・・・)この群れが東京湾の奥に早急に入って行ってしまえば早急にシーズン終了な気もしますが(現に手のひらサイズのワカシにみたないモジャコが釣れはじめてる)留まればここから大型の爆発はあるのかもしれません。いずれにせよ、長期の出張中でホーム不在のため、皆様の釣果に指を加えていますw

昨年の春終盤は可愛いモジャコにうっかり?半島をジャックされ終了した記憶がありますw

使用していたルアーは・・

春のシコはサイズも12㎝前後、群れの量も多いので、それに負けないルアーセレクトをしています。長距離をリサーチできるシンペンを中心に使用します。

シルエットが大きなものは限られてしまうので12~14㎝のミノーを多用しています。市場のミノーはなぜかフローティングが多いのですが(人気なのかな?)僕はレンジを入れたいのでシンキングを好んで使います。春はナブラが発生したタイミングで表層系のルアーをひいてきても見向きもしないことが多かったので、「少し沈めて、見せて、食わせる」を基準にしてます。(高活性の時はトップだろうがシンペンのスキッピングなんでも食べますが)それでも食わない時は「水中でリアクションさせて食わせる」です。春に九州に行った時、ローカルのアングラーがロングミノーをジャーキングさせて良型のヒラスズキやヒラマサ、ヤズなどを釣っている光景を見ました。「九州は魚も多いし、ベイトも大きいんでしょ?」と思っていたんですが、その時のベイトは10㎝に満たないキビナゴでした。僕自身もキャッチはできませんでしたが、ミノーのジャーキングで良型の青物を掛けたこともあって、「これは春の三浦で試したい」と思ったのがきっかけでした。

現に76㎝の個体を釣った時使用していたのは、サイレントアサシン140sでした。実はこれを釣り上げる前に同サイズをサイレントアサシンで掛けてばらしてます。ジャーキングしてスイッチを入れて食わせる。ベイトが多いタイミングでも結果が出せたことは嬉しかったですし、遠征がこういうかたちで結果に表れたことが何よりも嬉しいです。サイレントアサシンは既存のフックだと青物には弱いので、スプリットリングとフックを太軸のものに変更して使用しています。サイレントアサシン褒めが半端ないのですが、なかでも140sは#4フックが標準装備なので、フックを変更しても姿勢が崩れなくて好んで使います。そして何より好きな理由はシンペン並みにぶっ飛ぶんです。

写真はフック変更前ですが、ジャンプライズのMMH#4を装着します。

他に使用しているミノーで言えばBlueBlueのブローウィン140s。これもジャーキングミノーの代名詞的なルアーですね。サイレントアサシンとも泳ぎ、レンジ、アクションも異なるのでボックスには常時待機させています。

三浦半島の春の青物シーズンも残りわずかですが、早く出張終わって現場復帰したいものです。県外への移動も解除されたし三浦へ釣行に行かれる方は是非とも良型を釣って来てくださいね(泣)

【タックルデータ】

ロッド:YAMAGABlanks Ballistick107hira /Ballistickhira107m

リール:ツインパワーsw4000XG

ライン:シマノ ピットブル4 1.2号 /YGKよつあみエックスブレイドアップグレードx4 1.2号(共に200m巻)

リーダー:シーガーグランドマックス7号

ルアー:シマノサイレントアサシン140S、ジャンプライズ ぶっ飛び君95S、かっ飛び棒130BR、ポジドライブガレージフラットフラッター95s



タイトルとURLをコピーしました